「収納品がなぜ捨てられないかというと、子どもや家族の記憶にまつわる思い出の品が多いからではないかという気がします。それを無碍に捨てろということもできない。不要なものはどんどん捨てていいわけですが」とわたしはいった。「記憶にまつわるものというのは、ほんとうは数点でいい。一枚の写真、壊れた玩具、ぬいぐるみ。そういうものですよ。ところが、日本の親というのはすべてをとっておきたがる。あれも捨てられない、これも捨てられないとなる。
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これは案外、家族の、親子の絆を託しているモノが、本当はどれかわからないという精神状況を表しているのかもしれない」とKさんは嘆いた。「たしかに現代人はモノに支配されている面がありますね」「現代の消費というのは買うモノに物語、ストーリーを託している。ある意味でこれはモノにその人の精神が依存している状況です」